こころを飾るうた
きれいね だから飾ろうよ
飾らなければ売れないよ
それはきれいなあなたのこころ
嘘いつわりで飾ろうよ
けがをしているそのこころ
もっとけがしていいかしら
わたしを慕うその気持ち
気がついたから傷つけた
誰も知らない君のよさ
誰も知らない気味のよさ
恩に着せ
罪を着せ
濡れ衣だって着せてやる
真っ赤な嘘で飾ってあげる
それはきれいなあなたのこころ
僕は親分
「僕は親分 君子分
だから少ない君の分
僕はオーナー 君メイド
君の程度はその程度
僕は王家の守護天使
君は貧者の影法師
僕はあんみつ 君キャベツ
受け容れようね この差別」
「君がこの世で出会う恋
男がくれるお小遣い
ほんの一部が君の分
残りはすべて僕の分
ダイヤモンドにエメラルド
ルビー サファイア ガーランド
見せびらかしていい気分
それは君には過ぎた分」
「分を知らないお嬢さん
君はたちまちお婆さん
この世はすべてピラミッド
君のお墓はこのベッド
頂点に立つお殿様
底辺に散るガラス玉
僕は頂点 君汚点
僕は人物 君汚物」
「君は自分を殺すべき
死んで社会に資するべき
この世はすべてピラミッド
血に飢えているこのベッド
だから守ろう 人の道
そして絶やそう 魔性の血
分を尽くしてこそ自分
分を尽くしていい気分」
生きているから殺すのか
間違いだから正すのか
人に笑われ 蔑まれ
耐えてきたのは何のため
他人は他人
自分は自分
神に噛みつけ
魔性を守れ
道にそむいて
わが道を行け
正しい道に
道はない
この世はすべてピラミッド
血に飢えているこのベッド
上と下とがくつがえり
今日は獅子狩り 男子狩り
尽くすべきもの それは分
分を尽くしてこそ自分
分を忘れていい気分
こんな親分 もう処分