魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

『レスボスの女王』

 ジャン・シャロン著『レスボスの女王』の内容紹介。

フィリップ・ジュリアン著『世紀末の夢‐象徴派芸術』

フィリップ・ジュリアン著『世紀末の夢‐象徴派芸術』を読む。

リュシー・ドラリュ=マルドリュスVSルネ・ヴィヴィアン(『レスボスの女王』より)

近所の古本屋で『現代の詩人たち―1900年から今日までの詞華集』という600ページもある分厚いフランス語の本を、380円で買いました。1943年刊ということです。こんな本が場末の古本屋に転がっているのですから、日本という国は本当にわけがわかりません。アン…

浮気者の論理(『レスボスの女王』より)

ルネ・ヴィヴィアンの小説『一人の女が私の前に現われた』の中では、ナタリー・バーネイがモデルと思われる人物が、種々の詭弁を弄して自分の浮気癖を正当化しようとします。たとえば、「あなたはあの素晴らしい無私無欲の境地にまで自らを高めることはでき…

「最愛の女へ(A la Femme aimee)」 について(『レスボスの女王』より)

少女時代から「少女愛」に耽溺していたナタリー・バーネイは、ルネ・ヴィヴィアンと出会った頃には既に百戦錬磨のツワモノだったわけですが、ルネは男も女も全然知らなかった。この本(『レスボスの女王』ジャン・シャロン著、小早川捷子訳、国書刊行会)に…

「ヴァリー版」と「ロアリー版」(『レスボスの女王』より)

今この本(『レスボスの女王』ジャン・シャロン著、小早川捷子訳、国書刊行会)の94ページあたりを読んでいるわけです。ちなみに反対側の95ページには男装したルネの写真が載っております。さて、これは昨日の記事の補足になりますが、この本の88ページから8…

「傷心(Lassitude)」について (『レスボスの女王』より)

『レスボスの女王』(ジャン・シャロン著、小早川捷子訳、国書刊行会)から、ルネ・ヴィヴィアンに関する章(第6章「ルネ」)を再読してみます。まず最初の出会いです。「1900年にルネは23歳、ナタリーは24歳である。はじめて出会ったのは劇場の桟敷席で、…

メイドさんの話(『レスボスの女王』より)

メイド喫茶の話ではなく、メイドと女主人の禁断の愛の話でもない。「禁断の愛」と言えば、『ハイト・リポート』で有名なシェア・ハイトの『なぜ女は女が嫌いなのか』(石渡利康訳)という本に、「私の調査では特異な例」として、こんな話が載っています。「…

バイロン、デュマ、ルソー、時々ボードレール(『レスボスの女王』より)

「バーネイのサロンはパリの左岸の彼女の家で、60年以上にわたって催され、世界中の著作家たちや芸術家たちがそこに集まり、その中にはフランス文学の多くの指導者たちとともに、英米のロスト・ジェネレーションに属するモダニストたちも含まれていた。(http…

「ロアリー…」(『レスボスの女王』より)

90歳のナタリー・バーネイにとって、ルネ・ヴィヴィアンとレスボス島で過ごした日々の思い出は、すべてが美しいものであったに違いありません。ミチレーネの港に着いた時、二人を迎えた観光案内の蓄音機の調子っぱずれな声も、田舎のホテルも、年取った女中…

レスボス島へ(『レスボスの女王』より)

縁が無くて別れたのならすっぱりとあきらめた方が潔いような気もしますが、この時のナタリーはあきらめませんでした。事実、ナタリー・バーネイは90歳になっても、ルネ・ヴィヴィアンが自分以外の女性を愛することなどありえないと考えていたようです。ある…

だるまパンとの戦い(『レスボスの女王』より)

この辺でルネ・ヴィヴィアンの詩をひとつご紹介するのがよろしいかと存じます。例によって英訳から、と行きたい所ですが、彼女の作品はほとんど英訳されていないらしい。「レスボスの島」(http://www.sappho.com/)というサイトに数篇アップされているのは…

彼女もまた永遠に美しいことだろう…(『レスボスの女王』より)

オウィディウスの「サッフォーからファオンへ」という長い詩を(英訳から)訳していた頃、こんな句に出会いました。Cupid’s light darts my tender bosom move,Still is there cause for Sapho still to love:キューピッドの軽い矢がわたしの優しい胸に触れ…

初夜(『レスボスの女王』より)

ルネ・ヴィヴィアンについての一般的な情報はウィキペディアなどをご覧下さい。この本(ジャン・シャロン著『レスボスの女王』小早川捷子訳)は晩年のナタリー・バーネイの思い出話をもとに書かれているので、ちょっと他所では聞けないような話も聞くことが…

菫のミューズ(『レスボスの女王』より)

上から順にルネ・ヴィヴィアン(男装している)、ナタリー・クリフォード・バーネイ、オリーブ・エリナー・カスタンス。ウィキペディアなどより。 ナタリー・バーネイの生涯について、この本(ジャン・シャロン著『レスボスの女王』小早川捷子訳)をもとにいろ…

老いらくの恋(『レスボスの女王』より)

「ウーマン・ラブ・ウーマン」の三つのエピソードは、すべてフィクションだろうと私は思いますが、ナタリー・バーネイの「老いらくの恋」の話は実話で、それもフィクション作家が卒倒しかねないほど奇抜な実話です。そもそも「老いらくの恋」などというよう…

「ウーマン・ラブ・ウーマン」

先ほどchigaharuさんのブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/chigauyoharukachan )でアニメ「舞-HiME」のファンフィクションを読んでいて、登場人物の以下のようなセリフに行き当たりました。別に「舞-HiME」のことは何も知らなくても、シチュエーションは大体…

栴檀は双葉より芳し(『レスボスの女王』より)

母親が描いた20歳のナタリー・バーネイ。ナタリーのお母さんアリス・バーネイは肖像画家でした。ウィキメディア・コモンズより。 ナタリー・バーネイという人の恋多き生涯(ただし相手は女性だけ)を描いた『レスボスの女王』という本を読んで、大変面白かっ…

辰野隆「レスボスの女性に関する一考察」

辰野隆博士の小論文「『レスボスの女性』に関する一考察」を読む。