魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十六

関ヶ原古戦場。ウィキメディア・コモンズより。 ㉓六月三日:坂本城 翌朝、目覚めた光秀は、ここは何処だろうと思った。更に、自分はどうしてここにいるのだろう、戦に行かなければならないのに、と嫌な胸騒ぎがした。寝起きの良い光秀にしては珍しい現象だ…

(抄訳)テニスン(Alfred, Lord Tennyson)「ランスロットとエレイン(Lancelot and Elaine)」

「私は気が狂ってしまいました。あなたが好きです。殺して下さい」

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十五

歌川国芳「赤松(高松)之城水責之図」。ウィキメディア・コモンズより。 ㉒六月三日 主人信長の命令で、中国戦線に投入された秀吉は、六月二日の時点で、何処で何をしていたのだろうか。天然の要害、高松城を攻めあぐんでいた。小高い山脈を背にして、城の…

「化粧の厚い女の子」他三篇

紅い薔薇より白い百合

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十四

広重が描いた瀬田大橋。ウィキメディア・コモンズより。 ⑳六月二日:瀬田橋炎上 ㉑六月二日夕刻:安土城下 ⑳六月二日:瀬田橋炎上 ここで著者の伊藤眞夏は、史書の「風の吹くように」という文言に注目している。“烽火のろし”を使用したのではないかと推測を…

ケイト・ブッシュ(Kate Bush)『ドリーミング(The Dreaming)』の歌詞和訳

ケイト・ブッシュ(当時24歳)悲願の単独プロデュースによる会心作。1982年9月リリース。

霧島兵庫『静かなる太陽』(2)

オーストラリア出身のジャーナリスト、ジョージ・モリソン(George Morrison, 1862 - 1920)。イギリスの画家フレデリック・ホワイティング(Frederic Whiting, 1874 – 1962)の手になる肖像画。ウィキメディア・コモンズより。 一天一笑さんによる霧島兵庫…

霧島兵庫『静かなる太陽』(1)

「陸軍砲兵中佐柴五郎氏」。ウィキメディア・コモンズより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 柴中佐、北京に着任する。 はじめに 霧島兵庫『静かな…

ルネ・ヴィヴィアン「永遠の復讐」他四篇

わたしは奴隷 遊び女

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十三

落合芳幾画「平蜘蛛を割る松永久秀」。この姿は人間ではありませんね。ウィキメディア・コモンズより。 ⑲六月二日:妙心寺 妙心寺に到着した光秀は、静かに信長公遺体発見の知らせを待った。信長の遺体と首級が無ければ、光秀は反逆者と認定される。何が何で…

ボードレール「聖ペテロの否認」他一篇

天人たちの快楽に 人間の血は不可欠だ

「岬」ほか四篇

青い海のかなたに白い詩のような船が咲いても

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十二

現在の妙覚寺。ウィキメディア・コモンズより。 ⑲六月二日午前九時頃:中将信忠 本能寺と同じように、周りに堀をめぐらし、小さな城郭のような構えを持つ妙覚寺に宿泊していた信忠に、本能寺の変の報せが届いた。信忠は自ら先頭に立ち、父信長の救出を試みた…

リェーナ・カーチナ「t.A.T.u.は時代を超えたプロジェクト」(「リェーナ・カーチナ vs. t.A.T.u.」番外編)

2020年8月、彼女は今ツアー再開を待っています。

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十一

揚斎延一・延重作『本能寺焼き討ちの図』(1894年)。手前は安田国継を迎え撃つ森蘭丸。奥に信長自刃の様子が障子に映る。ウィキメディア・コモンズより。 ⑱南蛮寺:六月二日午前六時~ ⑱南蛮寺:六月二日午前六時~ 佐与が南蛮寺に駆け込んだ頃から時間が遡…

リェーナ・カーチナ vs. t.A.T.u.「Mステドタキャン」篇

18歳の時、私は初めて日本を訪れました。私は大きなショックを受けました。

リェーナ・カーチナ vs. t.A.T.u.「t.A.T.u. vs. ユーロビジョン」篇

人気ユーチューバー「ポピー(Poppy) 」ことモライア・ローズ・ペレイラ(Moriah Rose Pereira)さんによる「 オール・ザ・シングス・シー・セッド」のカバー。下はライブ映像ですが、このカバーの公式版とおぼしき動画には以下のようなコメントが添えられ…

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の十

今は京都市右京区の春光院に伝わる「南蛮寺の銅鐘」。イエズス会の紋章が彫られている。ウィキメディア・コモンズより。 ⑰六月二日:南蛮寺午前八時(佐与の回想) ⑰六月二日:南蛮寺午前八時(佐与の回想) 本能寺から約二百メートル離れているイエズス会の…

クリスティナ・ロセッティ「エコー」他二篇

ただ生ける屍として この人生を生き抜くために

脚韻を踏んだ日本語の詩の実作(作例付き)Part 1

男子有料 女子無料

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の九

桂川に架かる渡月橋。ウィキメディア・コモンズより。 ⑮六月二日未明:老ノ坂 ⑯六月二日払暁:京都 ⑮六月二日未明:老ノ坂 近衛邸を出た宇佐は、明智軍と行き会った。場所は明智軍が急な山を下り、やっと平地に出たあたりだった。全軍に休止の触れが出た。明…

エドガー・アラン・ポー「夢の中の夢(A Dream Within a Dream)」他二篇

私の霊がいま天使の霊と交信していることを思って

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の八

アドルフ・イヴォン作『ルビコン川を渡るシーザー』。ウィキメディア・コモンズより。 ⑭六月一日十九時頃:亀山城 ⑮六月一日深夜:京都 ⑭六月一日十九時頃:亀山城 山の日暮れは早い。暗い山中に位置する亀山城は、煌々と明るかった。数えきれない程の篝火が…

エドガー・アラン・ポー「アナベル・リー(Annabel Lee) 」他二篇

「逃げましょう 逃げましょうよ 彼女は危険だわ」

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の七

『泰西王侯騎馬図』(サントリー美術館本、部分)。1610年ごろ。ウィキメディア・コモンズより。 ⑫六月一日昼、本能寺で茶会が開かれる。前久は敗北感を感じる。 ⑬前久、帰宅後直ぐ二条御所に参内する。 ⑫六月一日昼、本能寺で茶会が開かれる。前久は敗北感…

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の六

犬夜叉が着ていた「火鼠の衣」も「水干」の一種であると言われている。MayMartinzさんがdeviantart.comに投稿した画像。元画像はこちら。 ⑩五月二十九日、信長入洛。 ⑪兼和、光秀に書簡をしたためる。 ⑫兼和、里村紹巴宅を訪問、その後ふたたび前久宅へ。 ⑩…

エドガー・アラン・ポー「赤い死の仮面(The Masque of the Red Death)」

わけのわからん「悪疫」情報に振り回される今日この頃、たとえばこんな小噺(こばなし)を読み返してみるのも一興かと。

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の五

「雪の京都-愛宕神社本殿」。ウィキメディア・コモンズより。 ⑧五月二十七日、愛宕神社に参詣 ⑨五月二十八日、愛宕百韻を開催 ⑧五月二十七日、愛宕神社に参詣 光秀の希望に反して、詔(みことのり)は出ないと決まった。光秀は翌日、長男光慶(みつよし)を…

エドガー・アラン・ポー「レノア(Lenore)」

ああ黄金の酒杯は砕け 美酒は永遠に失われた

再読・伊東眞夏『ざわめく竹の森』其の四

勧修寺宸殿。ウィキメディア・コモンズより。 ⑥光秀、坂本城に帰還する(五月二十四日) ⑦光秀、山科で近衛前久と勧修寺尹豊に会う(五月二十五日) ⑥光秀、坂本城に帰還する(五月二十四日) 朝廷の動向が気に掛かり、心落ち着かない光秀は、長男の光慶(み…