魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

葉室麟『墨龍賦』其の壱

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 葉室麟『墨龍賦』(PHP文芸文庫)を読了して。2017年12月23日に急逝した葉室麟が、この世は不条理に満ちて苦しい…

岩井三四二『とまどい本能寺の変』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 岩井三四二『とまどい本能寺の変』(PHP研究所)を読了して。先ずは表紙をご覧ください。覇王信長が一番大きく描かれていま…

赤江瀑『オイディプスの刃』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 赤江瀑『オイディプスの刃』(河出文庫)を読了して。この作品は、2006年6月に出版されたハルキ文庫板を底本として、2…

宮崎正弘『明智光秀五百年の孤独』其の参

観光施設「安土城天主信長の館」において復元された安土城天主第六層(最上階)の内部。ウィキメディア・コモンズより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんから引き続き紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございま…

宮崎正弘『明智光秀五百年の孤独』其の弐

「ラバウルのゼロ戦の墓場で(2019年07月)」宮崎正弘氏の公式ホームページより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんから更に紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 第1章 歴史伝統と正統の守護 第2章 …

細川珠生『私の先祖 明智光秀』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 細川珠生『私の先祖 明智光秀』(宝島社)を読了して。明智光秀の女系の子孫である著者が、父で政治評論家の故細川…

下村敦史『絶声』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 父は法律的に死ぬのか 父は生きている 故人ブログは何を語るのか 父の遺書を探せ 家庭裁判所調査官、真壁勇作の見…

D.G.ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)「音のない真昼時(Silent Noon)」

「ラファエル前派の軌跡」展なるものが全国各地を巡業しておりますね。今は大阪のあべのハルカスに来ているそうな。こちらの記事でご紹介したD.G.ロセッティの絵画作品「天に召されし乙女(The Blessed Damozel)」も実物が観られるようで、ヒマとお金があれ…

門井慶喜『家康、江戸を建てる 』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 門井慶喜『家康、江戸を建てる 』(祥伝社文庫)を読了して。1590年、北条氏滅亡(小田原征伐、北条氏照・氏政…

宮崎正弘『明智光秀五百年の孤独』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 宮崎正弘『明智光秀五百年の孤独』(徳間書店)を読了して。チャイナ・ウオッチャーの第一人者宮崎正弘が、丹念な…

抄訳「ゴブリン・マーケット」

テキストはウィキソース版『ゴブリン・マーケットおよびその他の詩集』に拠る。なお全訳が読みたい方には下のダコタさんの訳をお薦めします。原詩に忠実な訳詩です。 dakotanian.hatenablog.com 朝に夕べに 家に着くと リジーが待ち受けていて ローラはもう…

伊東眞夏『ざわめく竹の森 ―明智光秀の最期―』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 伊東眞夏『ざわめく竹の森 ―明智光秀の最期―』(栄光出版社)を読了して。“敵は本能寺にあり”との大音声と共に、主…

クリスティナ・ロセッティ「アット・ホーム」他六篇

みんな人生の入口で 人生を知らないで終わった

リェーナ・カーチナ vs. t.A.T.u.「なんちゃって女子高生大行進」篇

見せてよ あなたの愛を 教えてよ 私たちが今一緒にいるわけを

伊東潤『家康謀殺』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 伊東潤『家康謀殺』(角川書店)を読了して。本書は、1560年(永禄3年)~1615年(慶長20年)の日本を舞台にした珠…

岡田秀文『大坂の陣』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 岡田秀文『大坂の陣』(双葉社)を読了して。この小説は豊臣家滅亡へのロード・マップ、そして豊臣恩顧の大名たちの“抗えぬ…

リェーナ・カーチナ vs. t.A.T.u.「t.A.T.u. vs. 連合王国」篇

出発する前に 約束をしましょう

ルネ・ヴィヴィアン「今どきの『水の精』」他五篇

数知れぬ「かも知れない」で 世の中はいっぱいでした

『決戦!大坂城 』

表題の作品集につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 『決戦!大坂城』(講談社)を読了して。葉室麟、木下昌輝、富樫倫太郎、乾緑郎、天野純希、冲方丁、伊東潤の7人が、ひた…

葉室麟『冬姫』

表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 葉室麟『冬姫』(集英社)を読了して。戦国時代、覇王織田信長の2女として生まれ、長じてはキリシタン大名蒲生氏…

ボードレール「宝石」他二篇

恋愛を目の前にして 堕地獄を語るのかしら

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(最終回)

ルネのお墓に飾られた写真。Dr. Tony Shawさんのブログから拝借しました。お許しを。 『ぶしつけな回想』の中で、ナタリー・バーネイはルネが男爵夫人の浮気を見つけて逆上したと書いている。ナタリーは二人の関係が終わったこと、その後ルネの衰弱が速まっ…

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(11)

エレーヌ・ファン・ザイレン男爵夫人。オランダ人の夫エティエンヌ・ファン・ザイレン男爵とともにオランダの古城カスティール・デ・ハールを再建した。またルネ・ヴィヴィアンの死後、私財を投じて「ルネ・ヴィヴィアン賞」を設立した。1970年代「パリにお…

岩井三四二『おくうたま』其の弐

「浅井長政公自刃の地」。www.photo-ac.comより。 表題の時代小説につきまして、一天一笑さんからあらためて紹介記事をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。なお前回の記事はこちら。 岩井三四二『おくうたま』(光文…

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(10)

ルネ・ヴィヴィアン。worldofwonder.netより。 ナタリーと違って、ルネ・ヴィヴィアンはみずからの欲求を体系的な哲学用語で表現しようとは試みなかった。彼女は単純なロマンチストだった*1。ルネにとって、愛とは永遠であり、愛するとは身持ちを慎むことだ…

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(9)

ロメーヌ・ブルックス作「ミス・ナタリー・バーネイ、またの名を『アマゾーヌ』」。英語版ウィキペディアより。 彼女たちがもっとも鋭く対立した点、そうして他のあらゆる言い争いがその周囲に結晶した一つの問題点とは「一婦一婦制」('monogamy')*1であっ…

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(8)

米国オハイオ州スプリンググローブのシリトー家の墓地に埋め込まれたプレートのうちの一枚。hermetism.free.frより。 『一人の女が私の前に現われた』はナタリー・バーネイとの関係について自分自身を納得させたいというルネ・ヴィヴィアンの欲求から書かれ…

ルネ・ヴィヴィアン「私はいつまでも処女でいよう」他八篇

ルネ・ヴィヴィアンの詩集より「私はいつまでも処女でいよう」「海上の夜明け」「両性具有者に捧げるソネット」「誇らしく下げた鎖と…」「叫び」「正気」「傷心」「死者をして死者を葬らしめよ」「墓碑銘」の九篇。

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(7)

映画版『淑女の暦』(2017年)の広告用画像。公式ホームページより。 www.theladiesalmanack.com 「『ある女は海のウシのようだし、ある女は陸のブタのよう。その他の女たちは、私たちの暦のまわりを這い回るイモ虫みたいね。けれど中には天上の姉妹たちのよ…

ルネ・ヴィヴィアン『一人の女が私の前に現われた』へのイントロダクション――ゲイル・ルービン(6)

2019年7月23日にリリースされた『一人の女が私の前に現れた』の新しい英訳本の表紙。ジャネット・フォスターの英訳が出たのが1976年ですから、実に43年ぶりの新訳ということになります。1904年版と1905年版との両方を収録し、特に1905年版の英訳が公刊される…