魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

門井慶喜『なぜ秀吉は』

表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介文をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 門井(かどい)慶喜(よしのぶ)『なぜ秀吉は』(毎日新聞出版)を読了して。豊臣秀吉はなぜ文禄・慶長の役を強行しなけれ…

吉川永青『憂き夜に花を』

「2012年隅田川花火大会」。ウィキメディア・コモンズより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんより紹介文を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 吉川永青『憂き夜に花を』(中央公論新社)を読了して。花火見物…

岩井三四二『室町もののけ草紙』

1994年のNHK大河ドラマ『花の乱』で少女時代の日野富子を演じる松たか子。うしろは細川勝元役の野村萬斎。https://aikru.comより。 表題の歴史短編小説集につきまして、一天一笑さんより作品紹介をいただいておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもあ…

田中啓文『信長島の惨劇』

千利休屋敷跡 (堺市堺区宿院町西1丁)。ウィキメディア・コモンズより。 一天一笑さんから表題作の紹介文を頂いておりますので掲載します。 田中啓文『信長島の惨劇』(ハヤカワ時代ミステリー)を読了して。多作の奇才、田中啓文の魅力が存分に発揮された…

クリスティナ・ロセッティ「世界(The World)」他二篇

クリスティナ・ロセッティの抒情詩「世界(The World)」「ハートの女王(The Queen Of Hearts)」「エリナー(Eleanor)」の日本語訳。

風野真知雄『密室本能寺の変』(最終回)

猫大明神祠(佐賀県白石町大字福田)に祭られている化け猫の像。牙をむき、七本の尾を振っている。ウィキメディア・コモンズより。 信長殺害の動機 終幕 信長殺害の動機 下手人は寺男の五郎作だった。では動機は?「何故こんなことをした?誰かに命じられた…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十七)

2013年4月、ロンドンで催された「殺人ロボット開発反対キャンペーン」に登場した模造ロボット。www.voanews.comより。 光秀、実験を試みる。 五郎作、信長撲殺を再現する。 光秀、実験を試みる。 光秀は紐を手にして、卓(つくえ)をジッと見つめた。「光秀…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十六)

蜜蝋の手燭。栃木県茂木町の陶芸作家、樋口美世子さんによる作品。「ハチ蜜の森キャンドル」さんのホームページから。 光秀、本能寺の絵図を描く。 光秀、五郎作と対面する。 光秀、本能寺の絵図を描く。 光秀は、再び高田竹虎を呼び、紙と筆を持ってこさせ…

(日本語訳)エドガー・アラン・ポー「ドリームランド(Dream-Land)」他一篇

エドガー・アラン・ポーの抒情詩「鐘(The Bells)」の第二節と「ドリームランド(Dream-Land)」の日本語訳。

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十五)

斎藤義龍像。ウィキメディア・コモンズより。 弥助の供述 光秀、信長撲殺の謎を解けるか? 光秀、四人を解放する。 弥助の供述 光秀は頭を抱えた。一体どういうことなのだ。三人が三人とも信長暗殺に成功したという。もはや、誰が信長を暗殺したのかは問題で…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十四)

「赤壁の戦い」を前に、詩を吟ずる曹操。中国「頤和園(いわえん)」(北京市)内「長廊」の装飾画。ウィキメディア・コモンズより。 光秀、島井宗室を尋問する。 斉藤利三は困惑して言った。「どういうことでしょう、近衛も自分が信長を殺したと」「奇妙だ…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十三)

宗像神社(京都府京都市上京区京都御苑内)にある「花山院邸跡」の石碑。ウィキメディア・コモンズより。 近衛前久と花山院高雅の弁明 愕然としている光秀に斎藤利三が言った。「これで下手人はわかりましたな」「本能寺は焼いてしまおう」御堂の窓から本堂…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十二)

現在の本能寺(京都府京都市中京区下本能寺前町)に立つ創建者・日隆聖人の像。なお現在の本能寺には日承上人の墓もあり、皇族なので宮内庁の管轄となっているとのこと。ウィキメディア・コモンズより。 住職・日承(にちじょう)上人の供述 日承上人との問…

「魔性の血」など全部で十二篇の詩(一部押韻)

詩集『魔性の血』より「魔性の血」「君は美貌の吸血鬼」「魔性と呼んでいい少女」「大天使」「結婚式の夜」「不死は不思議な夢でした」「創世記から数世紀」「クラスメイト」「魔性の恋」「最期」「不滅の美」「小悪魔メイクをしない私は『男心』に興味がな…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十一)

日海こと本因坊算砂は将棋も強かった。上は将棋の初代名人・大橋宗桂との1608年1月28日付の棋譜から、宗桂が4六銀とぶつけた局面。400年経った今でも緊迫感がひしひしと伝わってきます。「NHKテキストビュー」より。 光秀、密室の謎に挑む 高田竹虎の供述 …

(日本語訳)エドガー・アラン・ポー「影(Shadow — A Parable)」

エドガー・アラン・ポーの短編小説「影(Shadow — A Parable)」の日本語訳。

風野真知雄『密室本能寺の変』(その十)

薙刀(なぎなた)を振るって戦う巴御前。楊洲周延(ちかのぶ)による木版画。ウィキメディア・コモンズより。 御殿の有様 本能寺炎上 光秀の尋問 御殿の有様 弥助が鉞(まさかり)を二十回ほど振り降ろした頃か、三寸くらい扉が削られ、閂(かんぬき)が見え…

(日本語訳)エドガー・アラン・ポー「メッツェンガーシュタイン(Metzengerstein)」

エドガー・アラン・ポーの短編小説「メッツェンガーシュタイン(Metzengerstein)」の日本語訳。グリスウォルド編『エドガー・アラン・ポー最新作品集』(1850年)のヴァージョンに拠る。

風野真知雄『密室本能寺の変』(その九)

久遠の像(新宿中央公園)。蓑を借りようと立ち寄った太田道灌と、貸さなかった農家の娘との大変美しい故事に因んだもの。ウィキメディア・コモンズより。 蘭丸たちの応戦 光秀 蘭丸 再び光秀 蘭丸たちの応戦 近習たちが御殿前に集合したが、誰一人として鎧…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その八)

『大江山絵巻』。酒呑童子に関する最古の典籍とされる。ウィキメディア・コモンズより。 光秀、老いの坂を下る。 要塞化された本能寺中心部 天正十年六月二日朝 光秀、突入。 光秀、老いの坂を下る。 老いの坂(京都と亀山城の中間地点)の峠を下った所で、…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その七)

ゲンジボタルの群れの発光。山口県下関市にて。ウィキメディア・コモンズより。 島井宗室との密談 光秀、亀山城を出立する。 再び御堂:碁の対局が始まる。 島井宗室との密談 信長は御堂の囲炉裏に戻り、島井宗室と話を始めた。茶頭の長谷川宗仁もすでに帰っ…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その六)

京都市勧業館にあった法勝寺の復元模型。中央に見えるのは高さ約81メートルあったとされる八角九重塔。ウィキメディア・コモンズより。 スナイパーあらわる 再び丹波・亀山城 再び本能寺:宴の終わり スナイパーあらわる 蘭丸は御殿を出て回廊に立った。「雨…

(無修正版)エドガー・アラン・ポー「ベレニス(Berenice)」

エドガー・アラン・ポーの短編小説「ベレニス(Berenice)」の日本語訳。1835年に雑誌発表されたヴァージョンに拠る。

風野真知雄『密室本能寺の変』(その五)

牧谿(もっけい)筆『観音猿鶴図』(国宝、大徳寺蔵、三幅対)のうちの一幅、「白衣観音像」。ウィキメディア・コモンズより。 宴 丹波・亀山城 宴 「世に二つとない名物茶器が、信長公の手元に揃っているとの噂ですが」近衛前久が調子のいい口調で言った。…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その四)

様々な手裏剣。甲賀市忍びの里プララにて。ウィキメディア・コモンズより。 曲者 宴の始まり 曲者 信長が長谷川宗仁に代わって茶を点て始めたとき、黒人小姓の弥助が蘭丸を呼んだ。弥助は、信長が宣教師から貰い受けた身長百九十センチを超える大男で、相撲…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その三)

笏を持つ神職。2006年5月、鴨川のほとりにて。ウィキメディア・コモンズより。 六月一日:茶会前、公家達の様子 蘭丸、茶会の警備をする。 六月一日:茶会前、公家達の様子 公家達は、信長の機嫌がそれ程悪くなさそうだと見て、安堵した。「こちらこそ、大勢…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その二)

二条昭実像(部分)。17世紀。ウィキメディア・コモンズより。 天正十年六月一日 天正十年六月一日 朝から絹糸のような雨が降り続いていたが、小石を敷き詰めた本能寺の境内には水溜りは出来なかった。蘭丸は急いで朝食を済ませ、信長に朝の挨拶をするとすぐ…

(日本語訳)エドガー・アラン・ポー「海中の都市(The City in the Sea)」

エドガー・アラン・ポーの抒情詩「海中の都市(The City in the Sea)」の日本語訳。

『D. G. ロセッティ作品集』(岩波文庫)

D. G. ロセッティ「自画像(1847年)」。wikiart.orgより。 訳詩家としてのD. G. ロセッティ 「ヘレン姉さま」と「ジェニー」 訳詩家としてのD. G. ロセッティ この本、図書館で借りて、通勤電車の中で読み飛ばし、得るところ多かったので少しまとめておこう…

風野真知雄『密室本能寺の変』(その一)

岐阜県可児市兼山の可成寺にある森蘭丸・坊丸・力丸の墓。ウィキメディア・コモンズより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただきましたので掲載します。どうかよろしくお願いいたします。 はじめに 天正十年(1582年)五月三十日:本…