魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

(日本語訳)パーシー・ビッシュ・シェリー「インド風セレナーデ(The Indian Serenade)」

パーシー・ビッシュ・シェリー(夫)の遺体を抱きかかえるメアリー・シェリー(妻)。ヘンリー・ウィークスの彫刻作品に基づくジョージ・ストダートによる版画。ちなみにメアリー・シェリーは『フランケンシュタイン』を書いた人です。ウィキメディア・コモンズより。

僕は君の夢からさめる
甘美な夜の寝入りばなに
それは夜風が呼びかけるころ
それは夜空に星が降るころ
僕は君の夢からさめる
するとわが足に宿った霊が
知らない道を通って
僕を君の窓辺へとみちびいた

音もなく流れる川の
黒い水面で 風は気を失う
見果てぬ夢で見た幸せのごとく
金香木チャンパカかおりは 力尽きる
夜鳴き鶯ナイチンゲールの悲しみは
その胸にいだかれて死ぬ
君にいだかれて 僕もまた死ぬ
なぜなら 君を愛しているから

助けておくれ 草のかげから
僕は死ぬ 気を失う 力尽きる
接吻の雨の雫を
蒼ざめたくちびるに まぶたにも 浴びせてくれ
わが頬は冷たくて白いのに ああ
わが胸は猛烈に高鳴る
この胸をその胸に いま一度重ね合わせて
わが心臓を破裂せしめよ


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