魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

マージナリア(本の感想)

 本やCD、DVDの感想です。

(日本語訳)ハイネ「ムーシュのために(Für die Mouche)」

19世紀ドイツの抒情詩人ハインリヒ・ハイネの抒情詩「ムーシュのために(Für die Mouche)」(1856年)の日本語訳(英訳からの重訳)。

松任谷由実の「春よ、来い」

www.youtube.com 今の時代、「うっせー、うっせー、うっせーわー!!」みたいな歌詞が書ける自称「天才」は、おそらく日本中に掃いて捨てるほどいるのでしょうが、上の「春よ、来い」のように格調高い歌詞が書ける人は、もうほとんどいないのでしょうね。口…

(島田謹二訳)ウィリアム・モリス「海辺の庭園」

ウィリアム・モリスの詩「海辺の庭園」の島田謹二による日本語訳の紹介。

今村翔吾『蹴れ、彦五郎』

談山(たんざん)神社(奈良県桜井市)の蹴鞠祭り。2006年11月撮影。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 今村翔吾『蹴れ…

村木嵐『阿茶』

阿茶の局が開基した雲光院(東京都江東区)。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 村木(むらき)嵐(らん)『阿茶』(幻…

『恋におちたシェイクスピア』

英米合作映画『恋におちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)』(1998年)のワンシーンで、イングランド王エリザベス一世(ジュディ・デンチ)の御前に跪く商家の娘ヴァイオラ(グウィネス・パルトロー)。imdb.comより。 表題のロマンチック・コメディ…

澤田瞳子『吼えろ道真 大宰府の詩』

小野道風筆『玉泉帖』巻頭部分。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 澤田瞳子『吼えろ道真 大宰府の詩』(集英社文庫)を…

(日本語訳)トマス・フッド「溜息橋(The Bridge of Sighs)」

トマス・フッド(Thomas Hood, 1799-1845)の抒情詩「溜息橋(The Bridge of Sighs)」の日本語訳。

吉川永青『高く翔べ 快商・紀伊國屋文左衛門』

吉原で金貨をばらまく紀伊國屋文左衛門。歌川国周による浮世絵で、歌舞伎の『誉大尽金の豆蒔』の「紀文大尽」を演じる二代目澤村訥升の舞台を描いたもの。edo-g.comより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから内容紹介をいただきましたので掲載し…

伊東潤『天下を買った女』

銀閣雪景。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから内容紹介をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。なお日野富子については岩井三四二の短編集『室町もののけ草紙』もご参照くだ…

柴田まゆみ「白いページの中に」

www.youtube.com いろんな人がカバーしているが、この歌だけは、どうしても書いた本人が歌わないと駄目らしい。とにかく歌詞がとりとめなさすぎて、カバーしている歌い手さんたちは、相当の実力ある人たちでさえ、みんな「はずしている」という印象を受ける…

映画『大河への道』

『大日本沿海輿地全図』の北海道に当たる部分。伊能忠敬記念館。ウィキメディア・コモンズより。 表題の作品につきまして、一天一笑さんから内容紹介をいただきましたので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 映画『大河への道』を鑑賞…

再読・伊東潤『天下人の茶』

南宗寺(大阪府堺市)の実相庵。利休好みの茶室と言われる。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんより再度紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。前回の記事はこちら。 …

杉本苑子『竹ノ御所鞠子』

竹ノ御所鞠子(源みなもとの媄子よしこ)の墓。鎌倉市大町妙本寺。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 鞠子姫を…

源実朝と ‘Highly Sensitive Person’

2017年5月、鎌倉由比ヶ浜海岸に発生した夜光虫。ウィキメディア・コモンズより。 近ごろ一天一笑さんのブックレビューに「実朝暗殺」の文字がしきりに現われ、その度にこの源実朝という人物のことを考えるので、少しまとめておく気になりました。近ごろネッ…

吉川永青「讒訴の忠」

伝梶原氏一族郎党の墓。神奈川県高座郡寒川町一之宮。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 義経との確執 主君・頼…

伊東潤『夜叉の都』

亡き父(平将門)の恨みを晴らすべく、妖女と化した瀧夜叉姫(左端)は、下総の荒れ果てた父の居城で、朝廷が差し向けた討手の大宅中将光圀(中央)に対し、巨大骸骨の幻影を呼び出して応戦する。歌川国芳による浮世絵。ウィキメディア・コモンズより。 表題…

武内涼「もう一人の源氏」(『敗れども負けず』より)

丹生都比売神社所蔵の金銅琵琶(重要文化財)。北条政子が寄進したものと伝わる。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 武内…

高橋直樹「非命に斃る」(『鎌倉燃ゆ 歴史小説傑作選』より)

源頼家筆「般若心経」。1203年9月16日、頼家が病の平癒を祈念して写経し静岡県の三嶋大社に奉納したもの。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもあ…

葉室麟『実朝の首』

岳亭春信「武家六歌仙 鎌倉右大臣(実朝)」。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 葉室麟『実朝の首』(角川文庫)を読了…

「歌う老将・源頼政」編(武内涼『源氏の白旗 落人たちの戦』より)

菱川師宣による木版画で、左からあやめ御前、近衛天皇、若き日の源頼政。ウィキメディア・コモンズより。 以下は一天一笑さんによる武内涼『源氏の白旗 落人たちの戦』(実業之日本社)の紹介記事の続編となります。前回の記事はこちら。 源頼政はなぜ以仁王…

訃報:神田沙也加(1986-2021)

以下に抄訳する英文記事が私のスマホに届いたのは神田沙也加さんが亡くなってから一週間後のことでした。さすがに全訳はマズいと思うので、かいつまんでご紹介して、故人を偲ぶよすがとしたいと思います。原文はこちら。画像はすべて同記事から。 昨日亡くな…

『鎌倉燃ゆ 歴史小説傑作選』

日本史上最大級の政変「承久の乱」を描いた『承久記絵巻』巻四(部分)。fashion-press.netより。 表題のオムニバス小説集につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに “…

吉川永春『乱世を看取った男・山名豊国』

山名豊国像。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 吉川永春『乱世を看取った男・山名豊国』(角川春樹事務所)を読了して…

多島斗志之『不思議島』

「来島海峡急流観潮船」で「うずしお体験」を楽しむ観光客。360navi.comより。 表題のミステリー小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 伝説を語る里見医師は…

米澤穂信『黒牢城』

角川書店による『黒牢城』の広告。amazon.co.jpより。 表題の歴史小説…というよりも推理小説(?)について、一天一笑さんから紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 米澤穂信(よねざわほのぶ『黒牢城(こく…

武内涼『源氏の白旗 落人たちの戦 』

月岡芳年「壇ノ浦で建礼門院を救出する源義経」。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 奔る義朝・源義朝 雪の坂…

千野境子『江戸のジャーナリスト 葛飾北斎』

岩松院 『八方睨み鳳凰図』は北斎最大の作品。ウィキメディア・コモンズより。 表題のノンフィクションにつきまして、一天一笑さんから紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 はじめに 少年時代 引っ越し魔 …

澤田瞳子 『泣くな道真 大宰府の詩』

太宰府天満宮(福岡県太宰府市)。ウィキメディア・コモンズより。 表題の歴史小説につきまして、一天一笑さんから紹介記事をいただておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうございます。 澤田瞳子『泣くな道真 大宰府の詩』(集英社文庫)…

澤田瞳子『星落ちて、なお』

河鍋暁翠「巳年の福神遊」から、琵琶を弾く弁財天(右)と笛を吹く吉祥天(左)と太鼓を打つ大黒天(下)。「七福神めぐり資料集」より。 表題作につきまして、一天一笑さんから紹介記事を頂いておりますので掲載します。一天一笑さん、いつもありがとうござ…