魔性の血

リズミカルで楽しい詩を投稿してまいります。

ジーナ、ゲブリエル、サッフォー、アティス

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『姫戦士ジーナ』('Xena: Warrior Princess')より、ジーナ(右)とゲブリエル。www.denofgeek.comより。

『姫戦士ジーナ』('Xena: Warrior Princess')という少し前のアメリカのテレビドラマについての解説はウィキペディアに譲ります。私自身も見たことはなく、よくは知りません。ただここでは、
1)古代ギリシャを舞台に、
2)女戦士ジーナと、女吟遊詩人ゲブリエルの仲良しコンビが、
3)冒険の旅を続けるという映像作品である。
これだけ押さえておけばよろしいでしょう。それともう一つ、本作はいわゆる百合要素のある作品で、同性愛者のファンも多く、主演の女優さんは『レズビアン・ニューズ』誌のインタビューに応じて、ジーナとゲブリエルはビアン・カップルに間違いないと断言した由、先のウィキペディアの記事にあります。ちなみにテレビ局側はこの件(ジーナとゲブリエルのセクシュアリティに関する件)については肯定も否定もしておりません。

さて、先日シグナスさんに教えてもらったリンクをたどって、サッフォーに関するネタをあさっていたところ、たまたまこの『姫戦士ジーナ』のファン・フィクションに行き当たりました。サッフォーの登場する小説はどうもたくさんあるようで、私が読んだのはこれです(→http://www.ausxip.com/fanfiction/r/riftsappho1.html)。なおテレビドラマ本編にはサッフォーは登場しないようです。
まずこの題名ですが、'The Rift'は「仲たがい」ですが、副題の方はどう訳したらいいんでしょうね?「サッフォーは大正解のサーファー女だった」とでも訳せばいいのでしょうか?しかし小説の中ではサッフォーはサーフィンはしません。アティスがやるのを見ているだけです。

あらすじは、ある苛酷な試練の後、すっかり気まずくなってしまったジーナとゲブリエルが、たまたまレスボス島を訪れ、サッフォーのもとに客となって、ドタバタ騒ぎに巻き込まれてゆくうちに、またすっかり仲直りしてしまうというものです。
このドタバタ騒ぎというのが一種の修羅場で、ジーナ、ゲブリエル、サッフォー、アティスの4人が入り乱れての「女の戦い」(?)で、実際にゲブリエルとアティスは取っ組み合いになるので、読んでいる方はハラハラします。
作品中、サッフォーの詩が出てくるところが二ヶ所あり、二ヶ所目がゴンジラ(Gongyla)という少女を歌った詩で、ゲブリエルはこの少女と例の「絶望の岩」付近で出会います。ちなみにうかつな話ですが、このリュウカディア(ルカート)の岬というのは、レスボス島ではなくて他の島にあるのですね。知りませんでした。それを話の都合上レスボスに持ってきた由、作者は弁解していますが、別によろしいでしょう。ボードレールの詩でもそんな風になっていましたし。

これは日本でもそうですけど、ファン・フィクションとか書いている人は、みんな文章が達者ですね。何でオリジナルを書いて作家を目指さないのか、不思議です。
というわけで、面白そうだと思った方は、どうぞご鑑賞下さい。・・・ただし「18禁」ですがね。