
黄金の階段から――シルクのリボンや、灰色のガーゼや、みどりのビロードや、日ざしを浴びたブロンズのごとく黒ずむ水晶の円盤やによって取り巻かれて――私は銀線と、眼光と、髪の毛とで粗く編まれたカーペットの上に、あのジギタリスのつぼみがほころびるのを見る。
瑪瑙の上にばらまかれた金貨、エメラルドのドームを支えるマホガニーの柱、白いサテンのブーケおよびルビーのかぼそい枝々が、真清水の薔薇を取り囲む。
空と海とは、真っ青な巨眼、および雪のすがたを持つ神のごとく、これに吸い寄せられて、大理石のテラスの上に、年少くして壮んなる薔薇がむらがる。
*ラコスト版『イリュミナシオン』23。原文はこちら。