
某女子寮の昼下がり
あなたとわたし 美女ふたり
優雅にお茶を喫すれば
窓のほとりに鳴く小鳥
鳥というより豚の声
いいえ 確かに人の声
それは窓下の草むらに
眠る少女のいびき声
あの子 確かにうちの寮
男子有料 女子無料
校舎のうらの草むらで
からだを売っている不良
どこか可愛い阿呆づら
誰が呼んだか「白い薔薇」
その正体はただの馬鹿
お茶うけなどにどうかしら
声をそろえて歌ううた
「あなた あなた」と呼ぶあなた
「お茶はいかが」と問うわたし
いびきが止んだ 目があいた
お茶の用意をする二人
こっそり混ぜるこの薬
ひと口飲めば あら不思議
夜空の星の仲間入り
まずは脱がせて悪ふざけ
写真に撮ってぼろもうけ
ああ罪深き昼下がり
あとは生き血をすするだけ
さっと開いたその扉
現われたのは「白い薔薇」
何と凛々しいその姿
天使と呼んでいいかしら
真っ赤になったこのおもちゃ
ひと口飲んだ紅いお茶
血相変えて立ち上がり
言い出したのはこんな無茶
「あなたとあなた うちの寮
男子有料 女子無料
校舎のうらの草むらで
からだを売っている不良
不死身となって千年目
ここで会ったが百年目
同じ血を引く吸血鬼
罪を重ねていては駄目
犯した罪を悔いましょう
ともに命を絶ちましょう
絶やしましょうよ 魔性の血
報いは天にあるでしょう」
あなたとわたし 美女ふたり
ひしと抱き合う昼下がり
不死身となって千年目
こんな出会いはひさしぶり
美人ぞろいのわが一家
白い両手は血で真っ赤
ともに命を絶つ話
書いて売ったら大作家
ああ 麗しの「白い薔薇」
味見をしてもいいかしら
同じ血を引くその証拠
見せてもらっていいかしら
脱いで脱がせてつく吐息
触れ合う性器 はずむ息
ああ罪深き昼下がり
みんな感激 虫の息
魅せてもらったその魔性
わたしに次いで二等賞
真っ赤なお茶で乾杯だ
晴れて姉妹となりましょう
にわかに効いてきた薬
夜空の星の仲間入り
われら魔性の三姉妹
三日経ったらよみがえり
美人ぞろいのわが一家
白い両手は血で真っ赤
書いて売りたいこの話
夢は流行作家とか