
少女らの性を買う男性たちは
健康で ハッピーで 満ち足りている
僕はといえば 腕を折ってしまった
なぜなら 僕は雲を抱きしめたから
大空の奥深く ぴかりと光る
すばらしい星たちのおかげさまで
つぶれた僕の目に映じるものは
数々の太陽の思い出だけだ
空間を旅しても 得るところなく
中心も限界も見当たらなくて
わからない眼球が燃えているだけ
その熱で 両翼がばらばらになる
美を愛するがゆえに 火だるまとなり
堕ちてゆく奈落こそ 僕の死に場所
その場所に ご自分の名が付くという
最高の栄誉など 知る由もなく
*『悪の華』第三版103。原文はこちら。