2025年1月1日朝、初詣に行った神社で、快晴の空のもと、お神楽を舞う若い巫女さんの姿を見て、心洗われる気がしたので、帰宅してから書いた詩です。お楽しみいただければ幸いです。
Ⅰ
今日も来ました この医院
それは心の美容院
心を病んだこのわたし
年は二十四 ほぼ瀕死
いつもお高い処方薬
からだで払うお約束
心の医者のこのセリフ
心に刺さるこのナイフ
「命を絶ったこのむすめ
死体となって三年目
どうして今も未成仏
どうして今も悩むうつ
心を殺せ 薬物で
よろこびに酔え 中毒で
取りいだしたるこの薬
ひと口飲めば舞い上がり
白目をむいていい気持ち
まっさかさまに地獄堕ち
自分を殺せ もう一度
希望を持つな もう二度と」
Ⅱ
今日も来ました この神社
魔神を祀るこの大社
われら美少女三姉妹
魔性を守るおまじない
神のお告げを受けるため
われら額ずく巫女の前
生き神様のこのセリフ
心に刺さるこのナイフ
「心を殺せ 心臓で
われを忘れよ 絶望で
鬼があの世で呼んでいる
手ぐすね引いて待っている
底まで堕ちて引き返せ
痛みで息を吹き返せ
どん底からの這い上がり
これそ転生 よみがえり
同じ血を引く姉妹たち
手に手を取って地獄堕ち
今しばらくの辛抱だ
心を殺せ 心臓だ」