四六時中、酔っ払っていなければならない。それこそがすべて、それこそ唯一の問題だ。君の両肩を打ちひしぎ、君を大地へと傾斜せしめる、恐るべき『時間』の重圧を感じないために、絶えず酔っ払え。
だが何に酔うのか。それは酒にでも、詩にでも、美徳にでも、君の好きなものに。とにかく酔っ払っていろ。
時として宮殿の階段をのぼりながら、草青き堀のほとりを歩きながら、あるいは独りぼっちの暗い部屋にこもりながら、ふと我に返り、酔いがさめ、心がしらけてゆくのを感じたならば、その時は風に、波に、星に、小鳥に、大時計に、問いかけをせよ。すべての逃げるもの、嘆くもの、めぐるもの、歌うもの、語るものに「今は何時か」と聞いてごらん。さすれば風も、波も、星も、小鳥も、大時計も、ことごとく君に答えて言うだろう、「今は酔っ払う時。『時間』に磔にされる奴隷とならないために、酔っ払え。それは酒にでも、詩にでも、美徳にでも、君の好きなものに。とにかくずっと酔っ払っていろ」と。
*『小散文詩集(パリの憂鬱)』33。原文はこちら。